*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は底堅い値動きか、有事の買い一服も緩和慎重姿勢で
20日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。中東の混迷は一服し、有事のドル買いをやや巻き戻す展開となる見通し。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げ観測は後退し、ドルをサポートしそうだ。
中東情勢の緊張が高まるなか米国の介入による混乱の増幅が警戒され、有事のドル買いに傾いた。ただ、前日は過度な懸念が一服しドル売りに振れると、ユーロ・ドルは1.1450ドル台から1.15ドル付近に持ち直し、ドル・円は145円70銭付近から145円30銭台に軟化。本日アジア市場で有事のドル買いに調整が入り、ドル・円は145円付近に下落。米トランプ政権はイランへの攻撃に2週間の猶予を与え、円買いを弱めている。
この後の海外市場は引き続き混迷の中東情勢を注視する展開となりそうだ。イスラエルのイランへの攻撃が激化しており、追い詰められつつあるイランの対応が注目される。一方、今晩発表のフィラデルフィア連銀製造業景気指数はやや改善が予想され、関連セクターを中心に買戻しの手がかりになる可能性はあろう。また、FOMCでは今後の利下げ余地が縮小しているとみられ、ドル買いを支援する見通し。週末に向け調整の売りにも警戒したい。
【今日の欧米市場の予定】
・21:30 加・4月小売売上高(予想:前月比+0.4%、3月:+0.8%)
・21:30 米・6月フィラデルフィア連銀景況調査(予想:-1.5、5月:-4.0)
・21:30 米・5月景気先行指数(予想:前月比-0.1%、4月:-1.0%)
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